Brisbane Moss(ブリスベン・モス)は、1858年に英国の織物産業の中心地であるヨークシャー州で創業した老舗ファブリックメーカーです。
ウールを主力とする英国ミルが数多く存在する中で、同社はコットンやリネンを用いたファブリックの生産に特化してきました。
とりわけコーデュロイやモールスキン、キャバルリーツイルといった重厚で耐久性の高い起毛コットン生地においては、右に出る者がいないほどの世界的権威として知られています。
英国のカントリーサイドにおけるスポーティな装いや、クラシックなウィークエンドスタイルを構築する上で、ブリスベン・モスの生地は古くから重宝されてきました。現在でもサヴィル・ロウの老舗テーラーから世界中のラグジュアリーブランドまで、上質なコットンウェアを仕立てる際には必ずと言っていいほど同社のバンチ(生地見本)が選ばれ続けています。
最大の魅力は、同社の顔とも言える起毛コットン生地です。深くリッチな色合いと上品な光沢を持つ太畝(ふとうね)のコーデュロイや、スエードのように滑らかで極めて高い保温性を持つモールスキンは、圧倒的な存在感を放ちます。適度な厚みとコシがあり、カントリー調のジャケットやトラウザーズの素材として最高の相性を見せます。
英国生地の伝統に違わず、非常に高密度に打ち込まれた生地は、コットンでありながらもテーラード特有の立体的な胸のドレープや、トラウザーズのシャープなクリースラインをしっかりとキープします。ゴージラインの設定やジャケットのベントの開きなど、計算されたクラシックなプロポーションを崩すことなく、仕立屋の意図を正確に形にできる素直さと堅牢さが魅力です。
初めは適度な硬さを持つ生地ですが、着用し、手入れを繰り返すことで次第に着用者の身体の丸みに寄り添うように馴染んでいきます。肘や膝のアタリ、少し色落ちしたエッジの風合いなど、年数を経るごとにヴィンテージのような渋みと豊かな味わいが増していくため、長年連れ添うワードローブの相棒として「育てる」楽しみを存分に味わえます。
▶︎取り扱い生地一覧
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